江戸東京野菜について

「江戸東京野菜」について

 現在の東京都は江戸とよばれた地域から比べてかなり大きくなっています。これは明治26年に三多摩地域が神奈川県から東京府へ移管されたためです。東京で伝統野菜を生産しようとしたときに、江戸と呼ばれた地域はもともと耕作地がほとんどなく、その後の開発もあり厳しく地域を限定してしまうと、もともと生産性の低い(F1品種に比べて耐病性などが低く収量も少なかったり、現代の食生活や流通になじまないサイズであったりで)江戸からの伝統野菜の生産量を増やすことが難しいため、「江戸東京」という呼称にし、広く東京都内で生産されたものを都民に提供できるようJA東京中央会で平成23年にこの呼称を使用していくことを定めています。

「江戸東京野菜」の定義

 江戸東京野菜は、江戸期から始まる東京の野菜文化を継承するとともに、種苗の大半が自給または、近隣の種苗商により確保されていた昭和中期(昭和40年頃)までのいわゆる在来種、または在来の栽培法等に由来する野菜のこと。

江戸東京野菜に登録されている野菜

品目 分類 収穫時期 詳細
練馬ダイコン アブラナ科 11月中旬~2月初旬 詳細
伝統大蔵ダイコン アブラナ科 11月中旬~12月下旬 詳細
亀戸ダイコン アブラナ科 10月中旬~4月中旬 詳細
高倉ダイコン アブラナ科 11月中旬~12月下旬 詳細
東光寺ダイコン アブラナ科 11月中旬~12月下旬 詳細
志村みの早生ダイコン アブラナ科 7月中旬~10月下旬 詳細
汐入ダイコン
(二年子ダイコン・時無しダイコン)
アブラナ科 2月初旬~3月下旬 詳細
品川カブ・滝野川カブ
(東京長カブ)
アブラナ科 10月中旬~2月初旬 詳細
金町コカブ アブラナ科 10月中旬~3月中旬 詳細
下山千歳白菜 アブラナ科 12月初旬~1月下旬 詳細
ごせき晩生小松菜 アブラナ科 10月中旬~4月初旬 詳細
城南小松菜(伝統小松菜) アブラナ科 10月中旬~4月初旬 詳細
シントリ菜(ちりめん白菜) アブラナ科 10月中旬~3月中旬 詳細
青茎三河島菜 アブラナ科 10月中旬~12月下旬 詳細
のらぼう菜 アブラナ科 2月初旬~4月下旬 詳細
奥多摩ワサビ アブラナ科 周 年 詳細
砂村三寸ニンジン セリ科 11月中旬~12月下旬 詳細
馬込三寸ニンジン
(馬込大太三寸ニンジン)
セリ科 11月中旬~12月下旬 詳細
滝野川大長ニンジン セリ科 10月中旬~12月下旬 詳細
アシタバ セリ科 4月~10月 詳細
内藤トウガラシ ナス科 10月下旬~12月下旬 詳細
寺島ナス
(蔓細千成ナス)
ナス科 6月初旬~10月下旬 詳細
雑司ヶ谷ナス
(改良中山ナス)
ナス科 6月初旬~10月下旬 詳細
おいねのつる芋 ナス科 6月中旬~7月中旬 詳細
馬込半白キュウリ
(馬込半白節成キュウリ)
ウリ科 5月中旬~7月下旬 詳細
高井戸半白キュウリ ウリ科 生産量が少ない 詳細
白岩ウリ(シラヤウリ) ウリ科 詳細
本田ウリ ウリ科 7月下旬~8月中旬 詳細
小金井マクワ ウリ科 7月下旬~8月中旬 詳細
東京大越ウリ ウリ科 7月下旬~8月中旬 詳細
鳴子ウリ・府中御用ウリ ウリ科 7月下旬~8月中旬 詳細
内藤カボチャ・角筈カボチャ・淀橋カボチャ ウリ科 8月~ 詳細
雑司ヶ谷かぼちゃ ウリ科 8月~ 詳細
滝野川ゴボウ キク科 11月初旬~2月下旬 詳細
渡辺早生ゴボウ キク科 9月初旬~2月下旬 詳細
砂村一本ネギ ヒガンバナ科* 12月初旬~3月下旬 詳細
千住一本ネギ ヒガンバナ科* 12月初旬~3月下旬 詳細
拝島ネギ ヒガンバナ科* 12月初旬~3月下旬 詳細
早稲田ミョウガ ショウガ科 8月~ 詳細
谷中ショウガ ショウガ科 8月中旬~9月下旬 詳細
八王子ショウガ ショウガ科 8月中旬~9月下旬 詳細
東京ウド ウコギ科 11月中旬~9月下旬 詳細
タケノコ(孟宗竹) イネ科 5月上旬 詳細
三河島エダマメ マメ科 8月中旬~9月下旬 詳細
川口エンドウ マメ科 5月下旬~6月上旬 詳細
八丈オクラ アオイ科 7月~10月 詳細
あめりか芋(アメリカ芋) ヒルガオ科 詳細
足立のつまもの
(穂ジソ、ツル菜、木の芽、鮎タデ、あさつき、メカブ、紫芽)
周年 詳細

*ネギはAGP植物分類体系によるとヒガンバナ科ネギ亜種ネギ属。収穫時期については、天候等により変動がある場合があります。

野菜ではないので参考登録となっているもの。
品目 分類 詳細
練馬金子ゴールデン ムギ 詳細
柳久保小麦 ムギ 詳細
古里1号 詳細
平山陸稲 詳細
多摩川梨 詳細
禅寺丸柿 詳細

注)多摩川梨は品種名ではないが、古くから続いており、産地として残っている。