東京の農業の概要

 東京の農業は、奥多摩の山間地から亜熱帯の小笠原まで、環境を活かした農業が営まれています。

東京の耕地面積

 東京の耕地面積は、6,290ha(2023年時点)となっており、東京都の総面積の2.8%に相当します。

※農林水産省「都道府県の農林水産業の概要(令和5年版)」より

地区状況と耕地面積(2020年時点)

  • 西多摩地区(1,361ha)

     農業振興地の指定もあり、農地が多く残っています。また、山間地での農業も特徴です。

    • 山間地:ジャガイモ、そば、ワサビ、シクラメン
    • 平野部:野菜、トウモロコシ、シクラメン
  • 南多摩地区(1,474ha)

     古くから畜産の盛んな地域です。また、東京特産の果樹栽培も盛んです。

    • 酪農
    • ナシ
    • 野菜
    • 花き
  • 北多摩地区(2,141ha)

     比較的大きな農地が守られています。生産緑地も多く、東京農業の中核の地域です。

    • 野菜(ホウレンソウ、ニンジン、ブロッコリー、ウド)
    • 果樹(ナシ、キウイ)
    • 花き・植木
  • 区部(468ha)

     都市の利点を活かし、安定的な市場出荷を行っています。

    • 野菜(コマツナ、キャベツ、ブロッコリー)
    • 花き
  • 島しょ地区(1,090ha)

     海洋性の温暖な気候を活かした農業が営まれています。

    • アシタバ
    • キヌサヤ
    • サトイモ
    • 切花
    • 切葉
    • 果物

※東京都産業労働局農林水産部「東京都の農林水産統計データ(令和3年度版)」より

東京都の農家戸数(2020年時点)

 東京都の農家戸数は、9,567戸となっていますが、11,222戸(2015年)に比べて1,655戸減少しています。

※東京都産業労働局農林水産部「東京都の農林水産統計データ(令和3年度版)」より

東京都の農業産出額(2020年時点)

 東京都の農業は、267億円。
 内訳は野菜187億円、花34億円、果樹37億円、その他9億円です。

※東京都産業労働局農林水産部「東京都農作物生産状況調査結果報告書(令和2年産)」より

農業産出額の構成(2020年時点)

 農業算出額の構成は、第1位トマト(11%)、2位コマツナ(7%)、3位ニホンナシ(6%)、4位ナス(4%)、5位ホウレンソウ(3%)です。

※東京都産業労働局農林水産部「東京都農作物生産状況調査結果報告書(令和2年産)」より

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