江戸・東京の農業

奥多摩ワサビ

 ワサビは日本原産の野菜で、奈良時代の文献にすでに記載がみられますが、実際の利用は鎌倉時代になって禅宗の寺院で自生のものを採取して食用にしたのが始まりのようです。

 奥多摩ワサビについては「武蔵名勝図絵」(1823)に梅沢村名産とされ、栽培方法のほか、神田青物市場に出荷されていたと書かれ、古く江戸時代から換金作物として渓流を利用して各沢ごとに良質なワサビが栽培され、将軍家にも献上されていました。

 ワサビはハーブの一種で、胃腸内の毒素を消散するなど殺菌力が強いため、生魚を食べるのに欠かせない野菜です。

 奥多摩では栽培者の努力により、この地域独特の床田(ワサビ田)の開発や、「奥多摩一号」をはじめ多くの優良品種を次々と生み出し、昭和40年代まで、東京中央卸売市場の入荷量が静岡についで第2位の生産地でした。

スタンプ

奥氷川神社

西多摩郡奥多摩町氷川178 (JR青梅線奥多摩駅下車2分)
TEL:042-885-2696